あれ?撮影した写真がなんだか歪んでいるように感じるんだけど?

そうなんです、レンズには歪曲収差(歪み)があるんですよ。

 

また、こんなこと考えたことありませんか?

どれぐらいの絞りにすれば、シャープな写真が写せるんだろう?

そうなんです、レンズによって、シャープ(シャープネス)ピークがあります。

 

さて、ポートレート写真を上手に写すために、レンズは何ミリを選んだらいいのかも悩みますよね?

これまでの流れを考えると「シンデレラレンズ(50㎜)」と言いたいのですが、、、

 

人間の目はとっても優秀なんですね。(イメージセンサーサイズを「フルサイズ」、35㎜換算のレンズとしています。)

・人の目の画角は大よそ「12mm」レンズ相当
※ボーっと見ている時(個人差あり)

・人の目の焦点距離・遠近感は大よそ「50㎜」レンズ相当
※リラックスして見ている時(個人差あり

 

じゃあ「50㎜」レンズで良いじゃんとなるのですが、レンズには「歪曲収差(ディストーション)」なるものがあって、歪曲収差が強ければ強い程、直線のモノが歪みます。

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「50㎜」レンズよりも「85㎜」レンズの方が、基本的に歪曲収差は少ないんです。

 

歪曲収差は、「樽型」と「糸巻き型」があります。

魚眼レンズは「樽型」であり、その逆が「糸巻き型」となります。

 

今回の女性モデルさんの撮影には、ニコンの大三元レンズと言われている三本の「ズームレンズ」を使用しています。

また、各焦点距離別の「シャープネスピーク」も、写真のサムネイルに表記してありますので、拡大をしてみて下さればご覧頂けますよ。

中央がシャープに写せる「絞り値」、周辺平均がシャープに写せる「絞り値」で表記しています。

 

レンズによって「歪曲収差」や「シャープネスピーク」は異なりますので、ご自身で調べ下さいね。

 

■AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

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被写体と背景(幅約3m)までの距離が「1m」しかないにも関わらず、焦点距離「14㎜」では、背景紙からはみ出していますね。

このレンズの素晴らしいところは、焦点距離「24㎜」で、この後のズームレンズ「24-70㎜」の「24㎜」と比較して頂くと感じると思いますが、「歪曲収差」が優れている点と、シャープネスピークの中央と周辺の平均が同じ絞り値(f5.6)である点です。

 

■AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

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実は、最近のポートレート撮影の時に、このズームレンズ「24-70㎜」はあまり使用していないんです。

焦点距離「24㎜」を使う時は、ズームレンズ「14-24㎜」を使いますし、「50㎜」でしたら単焦点レンズをチョイスしてしまうんですよね。

 

■AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

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このレンズには「手ブレ補正」VR機構が搭載されています。

高いブレ軽減効果を発揮するVR機構の恩恵を受けると、「手ブレ補正効果3.5段(最も望遠側で測定)」となります。

例えば、フルサイズ機で焦点距離「200㎜」、手ブレを避けるために通常は「1/250」で使用していたとしても、「VR機構」を使用すると、「1/30」でも大丈夫となるわけです。

手持ちで撮影をするポートレートでは、レンズ自体は重いのですが、とっても強い味方となります。

 

次回は、もっとわかりやすいように【Nikon 大三元レンズ 焦点距離別「歪曲収差・シャープネスピーク」一覧チャート】を掲載予定です。

 

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