デジタル一眼レフカメラを手に入れてから、購入時のままの設定で写真を撮っていませんか?
カメラ側の設定で、「画質モード」と「画像サイズ」がありますよね。
写真の設定では「RAW」が「画質モード」として選択されています。
あなたは普段「画質モード」と「画像サイズ」は何を選ばれて写真を撮影されていますか?
今回もなるべくわかりやすいように、細かい理屈は避けつつご紹介いたします。
▼JPEG
デジタル一眼レフカメラで撮影した写真に手を加えないのでしたら、「画質モード」は「JPEG」で良いと思います。
「画像サイズ」を小さくしてしまうとデータの圧縮が強くなってしまうので、支障がなければ「L」サイズの選択をお勧めいたします。
ちなみに、「JPEG:Lサイズ」で、「解像度」を「300 dpi」に設定した場合のプリントだと、写真の大きさは「約42X28cm」まで対応できます。
▼TIFF
これは「JPEG」と同じ「8bit」の「生データ」ですが、私はこれまで「TIFF」を設定して撮影をしたことはないです。
「TIFF」で撮影した「8bit」の圧縮のされていない画像データを、レタッチすのであれば、「RAW」で撮影した「12bit」や「14bit」のデータをレタッチした方が、画質が破綻しにくいです。
「bit」は、bit数が大きい程、多くの「階調」を持っていますので、綺麗なグラデーションが表現されたり、補正修正時の許容範囲が広くなります。
人によって個人差はありますが、人の目は「200段階の階調」を識別しますので、基本的には「8bit:256段階の階調」の画像であれば、人は綺麗な写真だと感じます。
・「8bit」の画像=「256段階」の階調
・「14bit」の画像=「16,384段階」の階調
・「16bit」の画像=「65,536段階」の階調
▼RAW
撮影後に画像を劣化させることなく、補正・レタッチなどをして、写真を仕上げたい方に最適です。
「TIFF」と同じく「RAW」も「生データ」です。
「画質モード」の「RAW」は良いことばかりではなく、データサイズが大きいので書き込みの早い「メモリーカード」や「パソコン」のスペック、「RAW」を編集できるメーカーの提供する「ソフト」やAdobeの「Lightroom」や「Photoshop」が必要となります。
画像を劣化させることなくと書きましたが、色補正などをすることで、階調情報が失われて、劣化してしまうことがあります。
そのような時の事を踏まえて、「RAW:14bit:非圧縮」を、「PhotoShop:16bit:モード」で色補正などをすることをお勧めいたします。
カメラで撮影した画像データ「RAW:14bit:16,384階調」を、レタッチソフト「PhotoShop:16bit:65,536階調」モードで作業することで、作業時にあるある程度階調が失われたとしても、最終的に「8bit:256階調」に出力するのであれば画像の劣化や階調の破綻は起こりにくいです。
「上手に写真を写す」ことと、「画質モード」などの「デジタル」の理屈は別モノと考えて下さいね。
大切なのは「素敵な作品」を生み出すことです。
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